就労移行支援事業所の中には、Webデザインを学べる施設もあります。さらに無料でWebデザインを学べて、交通費や昼食の支援を受けられる点も魅力です。
この記事では、Webデザインの仕事内容や就労移行支援事業所で学ぶメリットを解説します。東京や神奈川、大阪などの都市圏にあるおすすめの施設も紹介しますので、ぜひご覧ください。
Webデザインとは
Webデザインとは企業や個人などから依頼されたWebサイトのデザインを担当する仕事です。美しいデザインと機能的なサイト構成を提案して、コーディングなども行います。
コーディングとはプログラミング言語を使って、Webデザインをブラウザ上で見える形にソースコードで記述する作業です。またクライアントからサイトのイメージについてヒアリングをすることもあります。
Webデザインの仕事内容
Webデザインの仕事の流れは、次のとおりです。
- ヒアリング
- 調査・分析
- サイト設計
- 画面情報設計
- デザイン
- コーディング
- プログラミング
- 最終確認
Webデザイナーはデザイン以外にもさまざまな業務を請け負います。すべての作業を1人で行うこともあれば、チームで分担して進めることもあるのです。
Webデザイナーになるには？
Webデザイナーになるためには、次のスキルを身に付ける必要があります。
- デザインに関する知識
- Webデザインツールの使い方
- コーディングやプログラミングのスキル
- コミュニケーションスキル
それぞれについて解説します。
デザインに関する知識を身に付ける
Webデザイナーになるためには、Webデザインに関する基本から、動画の使い方やフォントの選び方など、さまざまな知識を身に付ける必要があります。他にも次の知見を身に付ける必要もあります。
- 見出しや写真の並べ方
- メニューや目次の一覧表示のさせ方
- ボタンやチェックボックスなどの装飾を魅力的にする配色方法
さらに昨今はスマホが普及しているため、スマホ対応のレスポンシブルWebデザインについての知識も必要です。
Webデザインツールを使えるようになる
Webデザインで利用される代表的なツールは次のとおりです。
- Illustrator
- Photoshop
- GIMP
とくにIllustratorとPhotoshopは使えるようになる必要があります。両者ともに、多くのWeb制作会社が標準ソフトとして採用しているソフトです。
Illustratorは、テキストと画像を組み合わせてレイアウトを作成したり、線や図を組み合わせてイラストを作成したりするツールです。Photoshopは写真の加工や色の調整をしたり、デザインやイラストを作成したりする際に利用します。
コーディングやプログラミングのスキルを身に付ける
Webデザイナーになるためには、コーディングやプログラミングに関する知識も必要です。たとえば、次のプログラミング言語の習得が求められます。
- HTML：HTMLはWebサイトを構築するための言語で、Webサイトに画像や文字を表示させるために必要です。
- CSS：CSSはWebサイトのレイアウトや文字の色、余白などを調整するための言語です。
- JavaScript：JavaScriptは、ブラウザ上のグラフィックアニメーションや動的なコンテンツを作成するための言語です。
コミュニケーションスキルを身に付ける
Webデザイナーには、相手の話を聞いて、理解し、自分の提案を相手に伝えるためのコミュニケーションスキルが求められます。Webデザイナーは企業や個人などのクライアントからの要望をくみ取って、Webサイトを制作する必要があるのです。
またチームでサイト制作に携わることもあるため、制作メンバーと連携する能力も問われます。たとえば、スケジュール通りに仕事をこなしたり、メンバーと情報を共有したりすることが大切です。
Webデザインを就労移行支援事業所で学ぶメリット
Webデザインを就労移行支援事業所で学ぶメリットは次のとおりです。
- 生活リズムを整えるためのサポートを受けられる
- 自己理解を深められる
- コミュニケーションスキルが身に付く
- 就職後もサポートを受けられる
各メリットについて解説します。
生活リズムを整えるためのサポートを受けられる
Webデザイナーとして働くためには、生活のリズムを整えて昼間に活動できるようになる必要があります。しかし、これまで長期間就労していなかった場合、昼夜逆転の生活を送っている方も多いのではないでしょうか。
就労移行支援事業所では生活リズムを整えるための自立訓練のプログラムを受けられるため、企業での就労に適した生活を送りやすくなります。
自己理解を深められる
自己理解とは自分の強みや弱みを把握することです。自分のことを理解すると、どのような工夫をするとスムーズに仕事を進められるのかも理解できるようになります。
また、どのような配慮をしてもらえると実力を発揮できるのかを就労先に伝えられるため、安定して働きやすくなります。
コミュニケーションスキルが身に付く
就労移行支援事業所には数ヶ月～2年間にわたって通所し、他の利用者と一緒にグループワークを行うこともあります。グループワークを通して、Webデザイナーとして必要な協調性とコミュニケーションスキルが身に付きます。
就職後もサポートを受けられる
精神疾患の症状や発達障害の特性によっては、就職後も引き続きサポートが必要な場合もあります。就労移行支援事業所では、就職後も利用できる環境が整えられています。
Webデザインを学べる就労移行支援事業所の選び方
Webデザインを学べる就労移行支援事業所を選ぶ際には次の点をチェックしましょう。
- Webデザイン向けの講座があるか
- 無理なく通える範囲にあるか
- 交通費や昼食の支給はあるか
各ポイントについて解説します。
Webデザイン向けの講座があるか
Webデザイン向けの講座が準備されていたり、Webデザインの知識を持ったスタッフがいたりする就労移行支援事業所を選びましょう。またWebデザインについて気軽に質問ができる環境であることも大切です。
無理なく通える範囲にあるか
就労移行支援事業所には数ヶ月から2年間通うことになります。継続して通うためにも、遠方ではなく通いやすい近場の就労移行支援事業所を選びましょう。都市部であれば、電車やバスで通える位置にあると通所しやすいです。
交通費や昼食の支給はあるか
就労支援事業所に通う間は給与が出ないため、交通費や昼食の支給で経済的な負担を軽減できる事業所を選んだ方がよいでしょう。
また世帯の収入状況によっては、就労移行支援事業所の利用に際して料金が発生する場合もあります。あらかじめ、通所予定の施設に利用料金の有無について尋ねてみるとよいでしょう。
Webデザイナーを目指せる就労支援施設
ここでは都市部にあるWebデザイナーを目指せる就労移行支援事業所を3つ紹介します。
ケイエスガード｜神奈川
ケイエスガードは神奈川県の川崎駅近くにある事業所で、就労移行支援と就労継続支援を行っています。Webデザイナー科があり、IllustratorやPhotoshopのデザインツールを使って学習できます。
HTMLやCSSの基礎学習やプログラミングとデータベースを活用したPHP演習も受けられます。交通費や昼食が支給される点も魅力です。
ジョブトレIT・Web｜東京・千葉・埼玉・大阪
ジョブトレIT・Webは東京の秋葉原や渋谷、千葉の舟橋、埼玉の大宮、大阪の心斎橋にある就労移行支援事業所です。症状別に分けられるコース制で、専門スタッフによるサポートを受けられます。PC設備が完備されており、1人1台のパソコンでWebデザインを学べます。
アーネストキャリア｜東京・福岡
アーネストキャリアは東京の多摩市や八王子市、福岡市などにある就労移行支援事業所です。IT・WEB・RPA分野のスキル習得に特化しており、Webデザインも学べます。チャットを使ったオンライン完全個別学習も可能です。
就労移行支援事業所を利用してWebデザインを学んでみよう
就労移行支援事業所を利用すると、無料でWebデザインについて学べます。Webデザイナーになるためには、デザインツールやコーディングに関する専門知識が必要です。
独学よりも就労移行支援事業所で体系的に、学んだ方がよいでしょう。また、就労移行支援事業所で学ぶと、グループワークを通してWebデザイナーに欠かせないコミュニケーションスキルも得られます。
神奈川県の川崎にあるケイエスガードでも、Webデザインの習得が可能なので、興味がある方は資料のご請求、またはお問い合わせください。
