仕事を探そうと思ったときに、ハローワークと就労支援どちらを利用しようか迷うことはありませんか。
ハローワークは公的機関のため、誰でも利用できて求人数も多いなどのメリットを持っています。
一方で利用者が多いぶん、ある程度自己管理を求められる点がネックになるかもしれません。
就労移行支援は原則2年間しか利用できない制限はあるものの、広い範囲できめ細かな支援を受けられます。
この記事では、ハローワークと就労移行支援の違いと利用をおすすめする人の特徴について解説します。
障害のある方の自分に合った支援先を見つける手立てになるので、参考にしてみてください。
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ぜひお聴きください。
ハローワークで受けられるサービス
全国のハローワークでは、仕事を探している障害者向けの窓口をもうけています。
受けられるサービス内容の代表的な例は以下の通りです。
就職活動の支援
障害について理解のある専門スタッフによる、就職活動のサポートを行っています。
これまでの経歴や障害など、個々の状況に合わせた支援を行います。
面接や書類作成のサポート
必要な書類の作成サポート・模擬面接など、求人応募に向けた対策もサービスの一つです。
障害の特性に合わせた就活対策を個別に行ってくれます。
企業と支援機関などとの協力
ほかの支援機関と連携し対応してもらったり、就労前に体験実習を受けたりするのも可能です。
希望があれば面接への同行や、障害特性や配慮してほしい内容について応募先に説明してもらえます。
生活などの困りごとがある場合、公的機関同士で連携し対応してもらえるので安心です。
あらたな求人の開拓
希望する仕事に就けるよう、企業に求人を出してもらうよう働きかけることもあります。
ほかの支援機関と協力しながら、就職から職場定着に向けて一貫した支援を行っています。
就労移行支援事業所で受けられるサービス
就労移行支援事業所は、一般企業に就職を目指す障害のある方を対象とする福祉サービスです。
就職に必要なスキルや自己管理方法の修得など、きめ細かいサービスを受けられます。
具体的には以下の内容になります。
就労に役立つスキルや知識の修得
興味のある・働きたい仕事に必要なスキルや知識を身につけられます。
学べる内容はITや簿記など、事業所ごとに内容はさまざまです。
基本的なことからスタートして、体調や障害特性への配慮を受けながら無理なく学べます。
体調管理など自己管理へのサポート
原則2年間を上限とし、専門スタッフと相談しながら復職に向けたきめ細かな支援を受けられます。
ストレスの対処方法や自己分析などを学びつつ、短時間から無理なくステップアップできます。
また、日中の活動によって、徐々に体力や生活リズムを回復できるのもメリットでしょう。
専門スタッフや他の仲間と触れ合う機会にもなり、自信の回復や不安の軽減にもつながります。
就労した後に向けた支援
就職した後も関係者と連携をとりながら、安心して働き続けられるようにサポートしてもらえます。
仕事に慣れないうちは、不安や心配でいっぱいになってしまうもの。
就労支援では就職後の悩みや不安なことを聞いて、必要なら関係者と連携して対応してくれます。
就職活動の支援
採用試験対策からビジネスマナーまで、就職活動全般の支援を受けられます。
就労支援の就職支援は、履歴書の書き方や面接の対策といった採用対策だけではありません。
働いた後に戸惑わないよう、挨拶や身だしなみといったビジネスマナーも含めて学べます。
ハローワークの利用をおすすめするケース
ハローワークは利用者が多く、利用にはある程度の自主性が必要です。
主体的に仕事探しができる
体調が安定していて主体的に活動できる方には、ハローワークの利用をおすすめします。
ハローワークは利用者が多いため、個別の支援内容には限りがあります。
ある程度安定している方であれば、ハローワークを充分活用できるでしょう。
一般雇用での就労を目指している
健常者枠での就労を視野にいれて就職活動をしたい方は、ハローワークに相談してみてください。
ハローワークは公的機関であり、雇用形態にかかわらず求人のバリエーションが豊富です。
たくさんの求人から仕事を探したい方は、ハローワークを利用するのがおすすめです。
就労移行支援事業所をおすすめするケース
就労を目指しているけれど生活面も含めた不安がある方は、就労支援の利用をおすすめします。
体調に波がある
体調に不安がある方でも、就労支援ならゆっくり慣らしながら就労に向けて活動できます。
原則2年間の利用期間で目標を達成できるよう、活動計画を立てるところから支援してくれます。
また、就労支援では生活の立て直しや体調管理など、就労に必要な自己管理スキルも身につきます。
アットホームな雰囲気のところも多く、人との関わりが苦手な方でも安心して活動できるでしょう。
自己管理が必要なハローワークに比べると、就労支援は体調に不安があっても活動を続けやすいメリットがあります。
仕事が続かない悩みを持っている
こころの病気や障害のある方は、仕事が長続きしないと悩む方が少なくありません。
就労支援では、就職した後も職場に定着できるように支援を行っています。
仕事について困った時に相談できる人を持つことは、安心して仕事を続けるために重要です。
また、就労支援のプログラムでは障害特性について理解を深められる内容もあります。
得意不得意や職場に配慮してほしいことを知れて、協力を得られやすく仕事もしやすくできます。
働きはじめた後も継続した支援を受けたい方には、就労支援を利用すると良いでしょう。
就労に役立つスキルを修得したい
好きなことや得意分野を活かした仕事に就きたい方は、就労支援をおすすめします。
在宅ワークに役立つITスキルなど、事業所によってさまざまなプログラムを用意しています。
体調や障害特性に配慮して学べ、費用もほとんどの方は自己負担なしで受けられます。
就労支援を利用する時は、希望するスキルを学べる事業所を利用するようにしてください。
ハローワークと就労移行支援事業所は併用できる
結論からいうと、ハローワークと就労移行支援は併用できます。
ハローワークは公的機関同士の連携が得意で、求人の数も豊富です。
しかし、多くの利用者に対応しているため、個別のサポートは限られています。
一方、就労移行支援はきめ細かなサポートが受けられますが、原則2年間の利用期限があります。
どの支援を利用するかは、自身の状況や希望に応じて選択するとよいでしょう。
もし自分では判断がつかなくて悩む場合は、ケイエスガードまでお気軽にご相談ください。
ケイエスガードは、川崎市にある就労移行支援事業所です。
好きなこと・得意なことを活かした活動や学習環境を提供するのを得意としています。
アットホームな雰囲気で、スタッフも親切で相談しやすく通いやすいと評判の事業所です。
「どんな仕事が自分にできるかわからない」といったぼんやりとした悩みでも大丈夫です。
気になる方は、ぜひ一度お問い合わせください。