この記事は、30代でニートを続ける女性で、無職であることを悩んでいる方にお届けします。「経験やスキルがないから、なかなか就職できないのでは?」「でも、ニートから抜け出したい」と社会復帰を希望している方は、ぜひご覧ください。
30代の女性ニートでも、就職する手段はあります。この記事では、30代の女性ニートの社会的な状況やニートから脱出する方法を解説。ニートを続けた場合の末路も説明します。精神疾患を抱えていてもニートを脱出する方法も紹介しますので、参考にしてください。
30代の女性ニートの社会状況
ここでは30代の女性ニートの社会状況について「令和3年版 子供・若者白書」をもとに解説します。
ニートの女性は全体の2.1%を占める
令和2年は、コロナの影響のためか、15~39歳の日本女性の総人口に対してニートの割合は2.1%と、例年よりも大幅に増加。2000年に比べると倍以上に増加しています。
30代のニート女性は20代よりも多い
令和2年の30代のニート女性は約14万人。20代は12万人なので、30代のニート女性は20代よりも多いことになります。一般的に年齢が高いほど就職しづらいため、ニートからの脱出がより困難になっていると予想できます。
30代の女性がニートになる理由
勉強以外で就職しない理由を多い項目から順に並べると次のとおりです。
- 病気やケガ
- 知識能力に自信がない
- 希望する仕事がありそうにない
- 探したがみつからなかった
病気やケガを就職しない理由として上げた人が、突出して多い結果でした。その他、能力面への自信の無さや、働き口がないといった意見もあったようです。次に就職をしない理由をもとに、ニートを脱出する方法を解説します。
職歴なしの30代女性がニートから脱出する方法
職歴なしの30代女性がニートから脱出する方法は、次のとおりです。
- スキルや知識を身に付けて自信を取り戻す
- 在宅ワークで働いてみる
- 正社員として働いてみる
それぞれについて詳しく解説します。
スキルや知識を身に付けて自信を取り戻す
スキルを身に付ける場合は、とくにIT関連がおすすめです。ITは今後、高い需要が見込まれているため、スキルを身に付けておくと就職に有利になるのではないでしょうか。
経済産業省が試算した将来のIT人材の需給バランスは次のとおり。
グラフを見ると、2018年以降は一貫してIT業界の人材不足が続くと予想されています。
また市場規模も拡大するため、仕事を依頼する企業も増えると考えられます。人材不足が続くと、人材の希少価値が高まるため給与アップも期待できます。次に、IT関連職の給与やスキルの学び方を紹介します。
IT関連の職業の給与
経済産業省によると、主なIT関連職の給与は次のとおりです。
- Webマーケター:682.1万円
- Webデザイナー:411.0万円
- Webエンジニア:592,2万円
(参考:IT関連産業の給与等に関する 実態調査結果|経済産業省)
いずれのIT関連の職業も400万円以上の給与を得られるため、生活していけるだけのお金を稼げるのではないでしょうか。職業によっては、日本の平均年収467万円以上の給与をもらえます。(参考:平均給与|国税庁)
IT関連のスキルを学ぶ方法
IT関連のスキルを学ぶ方法は次のとおりです。
- 独学
- スクール
- 就労移行支援事業所
IT関連のスキルは独学で学べます。独学で学びたい場合はYouTubeや書籍を利用するとよいでしょう。スクールは高額な費用がかかるが予算があれば、体型的に学べるので効果的な学習が可能です。
就労移行支援事業所の場合は、条件がそろえば無料で受けられることもあります。弊社が運営する就労移行支援事業所「ケイエスガード」では、下記のITスキルが学べますので、チェックしてみてください。
在宅ワークで働いてみる
ITスキルを身に付けたら、まずは在宅ワークで働いてみるとよいでしょう。クラウドソーシングを利用すると、手軽に仕事を見つけられます。
クラウドソーシングで仕事をすると、ニートではなくなります。ニートから解放されることで、自信につながるのではないでしょうか。
正社員として働いてみる
正社員として働くメリットは、生活が安定する点です。また正社員として働けると、自信にもつながるでしょう。
しかし働き始めて以降の負担などを考えると、いきなり正社員として働くのは難しいこともあります。そのような場合は、まずはバイトや派遣で経験を積んでみてはいかがでしょうか。
30代の女性がニートを続けた場合の末路
30代の女性がニートを続けた場合は、次のような末路をたどるかもしれません。
- さらに就職が難しくなる
- 親の収入が減る
- 病気になる
それぞれの末路について解説します。
さらに就職が難しくなる
ニートのままだと、仕事に必要なスキルや知識、コミュニケーション能力がない状態です。仕事をするための能力がないため、就職が難しくなります。また女性の場合、年齢を重ねることで若いころに就職しやすかった、アパレルや美容関連の職業にもつきづらくなる可能性があります。
親の収入が減る
親が退職すると、収入が減る可能性があります。また年金だけでは、家計を維持できるとも限りません。最悪の場合、親が病気になってしまい、介護費用などが必要になる可能性もあります。
病気になる
年齢を重ねると、若いころよりも病気にかかりやすくなります。とくに女性は、45~50歳くらいになると更年期障害の症状が現れることがあるのです。
ニートのまま過ごすと、病気になった場合の医療費を支払えない可能性があります。お金がなく、更年期障害について医師に相談できない生活を送るのは大変ではないでしょうか。
ニートで収入がないため、医療保険にも入りづらいでしょう。医療費を支払えない状態で、病気を治療できずに日常生活でつらい想いをするかもしれません。
さらに人間関係が希薄になる
ニートになりたての頃は、友人や前の職場、親せきなど人と関わることがあります。しかしニートの期間が長くなると、親せきや友人などとも疎遠となり、人間関係が希薄になるかもしれません。
やがて親もいなくなると、完全に孤独になります。体調が悪化した場合に、発見がおくれ孤独死をするリスクもあります。
精神疾患でニートだった30代女性の就職方法
精神疾患でニートだった30代の女性も多いのではないでしょうか。精神疾患を患っている場合は、就労移行支援事業所に相談してみるのもおすすめです。
精神疾患でニートになる場合もある
総務省統計局「就業構造基本調査」によると、若年無業者が「就業を希望しているが、求職活動をしていない」と答えた理由は、「病気・けがのため」が28.9%と最も高い結果でした。
つまり精神疾患などの病気でニートになった人も、多いことが予想されます。さらに20代以降になると、男性よりも女性の方が精神障害を抱えている人が多いといわれています。
女性は、男性よりもさらに精神疾患が原因で、ニートになってしまった人が多いのかもしれません。現在は精神疾患が原因で仕事に就けない人が多いため、それをサポートする施設も増えています。
たとえば、就労移行支援事業所などは無料で利用できるので、相談してみてはいかがでしょうか。
就労移行支援事業所に相談してみる
精神疾患でニートの状態が続いていた場合は、就労移行支援事業所に相談してみるのもよいでしょう。就労継続支援B型事業所では、精神疾患や障害を抱えた人が、就職するための支援を受けられます。
たとえばパソコンスキルやITスキルなど、仕事に必要なスキルを学べます。就職後も、サポートしてくれるので安心。障がい者手帳がなくても、無料で利用できる場合もあるため、まずは相談してみてはいかがでしょうか。
就労移行支援事業所について詳しく知りたい場合は、次の動画も参考にしてください。
30代でニートの女性でも就職できる!
30代でニートの女性でも就職できる手段はあるので、チャレンジしてみるとよいでしょう。ニートのままだと、ますます就職が厳しくなったり、お金がない状態で病気になったりするリスクがあります。
精神疾患を抱えていることが原因で仕事に就けない場合は、就労支援以降施設に相談するのもおすすめです。ケイエスガードでは、30代の女性が学びやすい環境を整えています。就職できずにお困りの場合は、ぜひご相談ください。