就労継続支援とはどのようなものなのでしょうか。
概要と就労継続支援B型事業所の特徴・具体的なサービス内容を紹介いたします。利用を検討している方は、参考にしてください。
「就労継続支援の存在を知ったけどよくわからない」と悩んでいませんか。
名前は聞いたことがあっても、内容まではわかりませんよね。
就労継続支援は、障がいがある方に福祉的なサポートを行いながら働く場を提供するサービスです。
一般企業で働くことに不安を感じている方や、年齢や体調が原因で仕事を辞めた方などが利用できる可能性があります。
このページでは、就労継続支援の概要と就労継続支援B型事業所の特徴を解説しています。
以下の情報を参考にすれば、どのようなサービスを利用できるかがわかるはずです。就労継続支援について理解を深めたい方は参考にしてください。

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ぜひお聴きください。
◆就労継続支援とは
就労継続支援は、一般企業などに雇用されることが難しい障がいのある方に、働く場と生産活動・その他活動の機会を提供し、知識・能力を向上させる訓練を行うサービスです。
雇用契約を結んで利用するA型と雇用契約を結ばず利用するB型があります。いずれも福祉と労働の中間に位置付けられる福祉的就労に分類されます。
◆就労継続支援A型とは?
就労継続支援A型事業所は、障害や難病をお持ちの方が、
雇用関係を結び、支援やサポートなどが一定以上ある職場で、
働くことが出来る、福祉サービスです。
◆就労継続支援B型事業所について
就労継続支援B型事業所は、就労支援B型事業を実施している事業所です。
特徴は、利用者と雇用契約を結ばないことです。
利用者は、障がいの程度や体調などに合わせて、自分のペースで働くことができます。ただし、就労支援A型に比べると、工賃は低くなる傾向があります。
具体的には、就労継続支援A型事業は最低賃金が原則保証されているのに対し、就労継続支援B型事業は最低賃金が保証されていません。
ちなみに、厚生労働省が発表している実績によると、令和元年度における就労継続支援B型事業所の平均工賃は月額16,369円、時間額は223円です。
やや少ない印象ですが、平均工賃は右肩上がりで上昇を続けています。昔に比べると、工賃は改善されているといえるでしょう。
出典:厚生労働省:令和元年度工賃(賃金)の実績について
https://www.mhlw.go.jp/content/12200000/000760673.pdf
就労継続支援B型事業所を利用できるのは次の方です。
【利用対象者】
・働いた経験があり、年齢・体力の問題で一般企業に雇用されることが難しくなった方
・50歳以上の方
・障害基礎年金1級を受給している方
・就労移行支援事業の評価で、雇用契約を結ぶことが難しいと判断された方
利用できる期間と利用できる年齢に制限はありません。
◆就労継続支援B型のサービス詳細をチェック
就労継続支援B型の仕事内容は軽作業が中心です。
具体的な仕事内容は、事業所により異なります。例えば、データ入力・部品組み立て・製品の梱包・衣類のクリーニング・清掃・カフェの調理場・お菓子の製造などがあります。
労働時間も事業所により異なりますが、基本的には短時間労働となります。障がいのある方が働くことを想定して、環境整備を整備している事業所が多いようです。
◆就労継続支援は障がいがある方に働く場と必要な支援を提供
就労継続支援について解説しました。
障がいがある方に働く場と必要なサポートを提供するサービスです。
具体的な仕事内容や労働時間は、事業所により異なります。詳細について知りたい方は、お近くの事業所などで相談するとよいでしょう。
この記事の他にも就労継続支援A型、就労継続支援B型についても紹介していますので、ぜひご覧ください。